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肝硬変に再生医療 神戸大など臨床試験計画 2014/9/7 07:20
 肝硬変の患者に対し、皮下脂肪から採取した幹細胞で肝臓を再生させる臨床試験(治験)を、独立行政法人医薬基盤研究所神戸ラボ(神戸市中央区)や神戸大大学院医学研究科などのグループが計画していることが、分かった。審査を担う医薬品医療機器総合機構に2014年度末にも届け出る方針で、15年度末の治験開始を目指す。
 肝硬変は、肝臓がウイルスに感染するなどして慢性の炎症、組織が硬くなる線維化へと症状が進み、肝機能が低下する病気。肝臓がんに進行する場合もある。炎症や線維化、欠損部の再生についてそれぞれ個別の治療はあるが、一挙に改善させる目的の治験は世界初となる。
 医薬基盤研究所神戸ラボの松山晃文(あきふみ)研究リーダーらは、ヒトの皮下脂肪から採取し、肝臓細胞に分化しやすい幹細胞を、肝硬変になったマウスの静脈に投与。その結果、幹細胞が分泌する複数のタンパク質が肝臓の炎症を抑え、線維化した部分を溶かすことに成功した。さらに幹細胞は肝臓細胞に分化し、溶けて損失した部分を補うことも確認した。
 大倉華雪(はなゆき)研究サブリーダーは「医療産業都市構想が進む神戸で肝臓病の再生医療ができるようにし、世界的な先進地にしたい」と話している。(金井恒幸)

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