そばの優秀性
脂肪分たっぷりの洋食が好きだった人がいつの間にか和食中心のメニューになったり、年をとるとともに人の嗜好は変化します。日本人の場合、高齢になるほどそばやうどん等の和風めん類を好むようになり、もっともめん類を食べているのが40~70歳代の人々だといいます。
そばの栄養価で一番注目されるのがルチンです。ひきぐるみのそば粉100g中に約6.5mg含まれ穀物のなかではそばからしか摂取できません。
ルチンはビタミンPと呼ばれ欧米では薬として用いられています。赤ワインやココア等に含まれるポリフェノールの一種です。
ルチンは
・毛細血管の働きを安定、強化
・血圧降下の作用
・循環器系の病気に予防効果
・記憶細胞の保護、活性化
があると言われています。
またそばにはダイエット効果や便秘予防等の面で注目されている食物繊維が約5gも含まれています。これは白米の約10倍にあたる量です。
またルチンや食物繊維以外にも大切な栄養素がたくさん含まれています。私たちの体を作る上で欠かせないタンパク質はそば粉100g中に約12gも含まれています。これは白米の約2倍に相当します。しかもそばのタンパク質は優良な性質を持ち体に必要な必須アミノ酸に変化する割合が高いとも言われています。
このほかビタミンB1やB2、リノール酸等も豊富に含まれています。
そばが優れた栄養食品であることは昔から知られていたことです。
現在でも比叡山延暦寺で行われる千日回峰行の行でそばは重要な役割を果たしています。
千日回峰行のなかには「9日間の断食、断水、不眠」という荒行が含まれています。普通、断水して人間が生きられるのは3日が限界だと言われています。
荒行の前には3ヶ月間の五殻絶ちの行があり、そばと野菜だけの食生活となります。この五穀絶ちの食生活がその後の9日間にわたる断食断水に耐える体を作る秘訣ではないかと考えられているのです。
このようにそばにはまだまだ現代の栄養学だけでは解明できない不思議な魅力があります。おいしく食べるだけで私たちの体を健やかにしてくれる「そば」。これからの現代人の食生活のなかで活躍する場面がいっぱいありそうです。DSC_0013

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