月別アーカイブ: 2014年6月

叡智(えいち)の慢心 「電源喪失は考えなかった」。吉田所長は今回の経験に照
らして、事故の事前想定の限界について語りました。
http://news.asahi.com/c/aflpc5ojiLkWiNad20140606_153607

唾液の驚愕のパワーで若返り!?
昨日のブログ「早食い、体内時計が狂うと糖尿病に」のところで、早食いを止めてゆっくりよく噛むように習慣づけましょうとお話し、噛むことの様々な効用をお伝えしましたが、今日は噛むことと直結する「唾液の驚愕のパワー」について、ご紹介します。

唾液の効用については以前のブログでも一度、「唾液効果で若返ろう!?」という記事をご紹介しましたが、今日はさらに唾液研究の第一人者である岡澤医師が60年かけて研究した医療従事者としての立場からの素晴らしい研究成果です。

私は洋画が好きでよく見ますが、以前見たアメリカ映画のなかのワンシーンで、父親がまだ小っちゃな男の子にきちんと食事をさせるために言っていた言葉がとても印象に残っています。それは、「少なくても5回は噛んで食べなさい」と言っていたのです。

ああ、やはりアメリカではほとんど噛まないで飲み込むんだなあと思い、自分が子供の頃に親や先生から「30回以上よく噛んで食べなさい」と言われたことを思い出して、改めて「噛まない文化」と「噛む文化」のその大きな違いに気づいたことがあります。

私がブログで皆さんにおすすめする健康法や美容法は、基本的にはほとんどお金をかけずに、誰にでも簡単にできるやり方を中心にご紹介するようにしています。お金をかければ際限なく色んなものが山ほどありますが、それらにはちょっと頭を傾げてしまうのです。ほとんど大半のものが皆さんには到底おすすめできない代物だらけなんです。

無駄というか、この世に不要というか、ホントにそんなものだらけのような気がします。

さて今日の唾液で若返り、アンチエイジングを実現できる「唾液健康・美容法」も全くお金がかかりません。しかもデメリットはゼロで、100%メリットだけです。

以前の記事、「唾液効果で若返ろう!?」と合わせて参考になさってください。

唾液力を高めれば体は若返る 岡澤クリニック院長・岡澤美江子 月刊『致知』(2011年10月号)

「唾液は健康のバロメーターであり、唾液力を高めれば体は若返る」と語るのは、唾液研究の第一人者である岡澤美江子先生。60年あまりの医療活動を通じて実感された唾液の驚くべきパワーや仕組み、効果を高める日常生活でのポイントについてお伺いしました。

■唾液で心身の健康状態がすべて分かる

(略) 私たちはいつも口の中を潤してくれている唾液のおかげで日常生活を過ごすことができています。

もし唾液が出なかったらどうなるでしょうか?まず、口の中が乾燥して舌が動かなくなります。そうなると話すこともできず、食事もできなくなります。さらに、口臭がきつく、虫歯にもなりやすくなり、やがて口の中はカビだらけなってしまうでしょう。

大人で1日平均1~1,5㍑もの唾液が出るといわれます。これは、1日に出す尿の量とほぼ同じです。99,5%が水分ですが、1滴の唾液にもナトリウムやマグネシウム、カルシウム、たんぱく質、ビタミン、そして若返りのホルモンまで、実に様々な有効成分が含まれています。

(略) 唾液の測定が体内の状況、体調を知るのにいかに有効かを知りました。

それから半世紀たった平成8年、唾液で体内の酸化の度合いを測定できる機械に出合いました。15年間で多くの臨床データを集めた結果、唾液の測定によって体調の度合いを客観的に示唆できることを確信しました。

体を巡った後の「結果」を表す尿に対し、唾液は現在の健康状態に加え、心の状態や近い将来起こる体の状態を予測できるのです。

■唾液の持つ驚くべきパワー

私たちが生きていくには、まず食べることから始まります。食べ物を口の中で噛み砕くことで脳に刺激が伝わり、唾液分泌が促進され口の中に唾液が溢れ出します。溢れ出した唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素が食べ物のデンプンを消化すると、胃の消化酵素であるペプシンが働き出すというメカニズムが作動します。

唾液には消化を助けるほか、口の中の環境を守る、以下の様々な働きがあります。

①.溶解作用(味物質を溶解して、味覚を促進させる)

②.洗浄作用(食べ物のカスを洗い流す)

③.抗菌作用(抗菌作用を持つ物質によって病原微生物に抵抗する)

④.PH緩衝作用(ペーハーを一定に保ち、細菌の繁殖を抑える)

⑤.保護作用(歯の表面に皮膜をつくり、虫歯を防ぐ)

⑥.円滑作用(発音や会話を円滑にする)

私たちが味覚を楽しめるのは「甘い」「酸っぱい」といった味覚の刺激を唾液に溶かし込んで確認させる溶解作用のおかげです。また、唾液は唾液腺からシャワーのように出て口腔内をきれいにし、消毒の役割も果たしています。唾液には、しっかり噛むことで消化を助け虫歯も防いでくれる驚くべきパワーがあるのです。

■新生児、妊産婦に高い還元力 4千件の臨床データが裏づけ

空気中に含まれる酸素によってものが腐ったり老化したりすることを「酸化」といいますが、人間の体内ではこの酸化と、酸化を遅らせる「還元」が休みなく繰り返されています。

体内は酸化状態になると、様々な病気を誘発します。最近では、糖尿病やがん、アルツハイマーやリウマチ、関節症なども酸化が原因とみられ、そのメカニズムも解明されるようになりました。 (略)

この酸化と還元の度合いを測り、どれだけ体が酸化に傾いているか、指標と比較することで現在の健康状態を把握し、生活習慣の改善や病気の予防、治療の目安になるのでは、と考えました。日々刻々と変化する体内の酸化と還元の状態が分かれば、食生活の改善や抗酸化作用の確認ができます。

延べ4千人を超える臨床例には、赤ちゃん、乳幼児はもとより、付き添いのお母さん、寝たきりの方も加えたお年寄りも含まれます。また、母乳の出る方の場合は母乳の測定も行いました。

プラスの値が高いほど<酸化力が強い=体調になんらかの異変、兆候がある>、反対にマイナスに傾くほど<還元力が強い=体調が良好である>ことを示します。

臨床の結果、際立って還元力が高かったのはやはり体内に毒素の溜まっていない生まれたばかりの赤ちゃんでした。次いで良好なのは乳幼児、子供、若者です。また、妊娠中、母乳育児中のお母さんも高い還元力を示しました。さらに、母乳自体を計測すると、ほとんどがマイナスの数値を示し、母乳自体が素晴らしいものであることが分かりました。

一般成人は、通常若干プラスに傾いた酸化値で推移し、あまりマイナスの数値にはなりません。抗酸化力の高い食事を摂取した直後やスポーツマンがマイナスの数値を示します。

なお、徹夜仕事や暴飲暴食のあとの唾液の値はプラスの高い酸化値となり、本人が自覚している以上に、体内は過労状態であることを如実に示します。測定自体で病名を決めることはできなくても、プラスの高い値が続くようであればなんらかの病気が潜んでいる兆候となり、検査を受ける一つの目安となります。治療中であれば良好に向かっているか悪化しているかの見当がつきます。

■唾液の多さは若さのバロメーター

赤ちゃんはよだれが多いほど丈夫といわれますが、年齢を重ねるごとに唾液の分泌は胃液の分泌と共に減少し、高齢者では約4割が口の中の乾燥を訴えるようになります。つまり、唾液の多さは若さの象徴ともいえるでしょう。

また、唾液にはサラサラした唾液とネバネバした唾液の2種類があります。私たちは楽しいことをしたり、体がリラックスしている時は自律神経のうち副交感神経が優位になり、唾液の分泌が活発になります。しかも喉や食道を潤し、口の中に溜まらずサラサラとした唾液になり、自然に胃の中に流れます。けれども体にストレスがかかっている時は、胃の中になかなか流れていかず粘った唾液になってしまいます。理想はサラサラした唾液です。唾液の出が少なく、口の中のネバネバが長く続く場合には、体調を疑ってみる必要があります。

■サツマイモ、日本茶に高い還元力

毎日の食べ物によっても体内の酸化の度合いは変わってきます。様々な食品を食べたあとに唾液の酸化還元電位を測った臨床実験の結果、特にサツマイモ、ミカン、味噌汁、日本茶、ブラックコーヒーに高い還元力があることが分かりました。特にサツマイモの値が素晴らしく、今日の我が国の長寿の秘密は、戦後の食糧難にイモやカボチャしか食べられなかったことも幸いしたのかもしれません。

和食中心だった頃の日本人は多くの野菜を摂っていましたが、いまは食生活の欧米化が進み、年間の野菜摂取量が20年前の2割も減少し、それに伴ってがんの死亡率が急増しているともいわれます。

日ごろ肉類や脂肪の多い食事が多い人は酸化に傾きがちですから、なるべく脂っぽい食事は控え、野菜、果物を努めて摂るようにしましょう。特に根菜類、柑橘類がおすすめです。

日本人は食事の際に好んで梅干しや酢の物を食べますが、これも唾液の分泌を促進させ、胃液の分泌を盛んにする理にかなった知恵といえるでしょう。外国で食前に柑橘類のジュースを飲むのも、唾液を出させてから摂食するという同じ理由によるものです。

お茶では、特に緑茶や抹茶が高い還元力を示しました。日本に古くからあった食後の一服という習慣には深い意味があるのです。

なお、お酒、タバコは体内の酸化を促します。酸化力の高いアルコールを抗酸化作用の高い枝豆などのつまみで中和させるのは理に適っていると思います。

■噛めば噛むほど口臭が消え若返りのホルモンが増える

さらに、唾液には大切なホルモンが含まれます。唾液腺の一つ、耳下腺にある「パロチン」と呼ばれる若返りのホルモンです。このホルモンはよく噛むことで副交感神経が刺激されることによってつくられ、血液中に取り込まれて作用します。

なお、唾液には口臭の原因となる酵素も微量に含まれますが、99,5%の水分がこれらの原因物質を希釈したり、口臭を抑制する働きをも持っています。

つまり、若返りのホルモンを出し、口臭を予防するためには、唾液が出るようにすることです。そのためには、とにかくよく噛むこと。口に含んだものは最低20回、できれば50回以上噛めば唾液の恩恵を存分に体内に取り込むことができます。実際に、糖尿病の患者がよく噛んで食べたあと、空腹時の血糖値が低下し、HBA1C、ヘモグロビンの値も低くなることが報告されています。

そして早食いせず、腹八分を心がけます。ゆっくり噛むことで脳への刺激も活発になり、肥満を防ぎ、歯周病も、また胃の病も防ぐことに繋がります。

(略)

最後に、普段からの心の持ちようも大切です。心配事やもめごとなどで悩んでいると、慢性的な疾患がなくともストレスで数値が酸化方向に傾いてしまうことが分かっています。くよくよと取り越し苦労をせずに、ゆったり構え、幸せな気持ちでいることも還元力を高めるコツです。

■唾液はウソをつかない

いまや、血液検査で分かることが唾液でも分かる時代になりました。唾液の状態とその人の健康状態は見事に一致します。事実、病気で来院する患者さんは唾液の酸化の度合いが高いのです。

私は60年以上にわたる小児科医・内科医としての診療を通じて、人間の体内は小宇宙であり、人間の体は自然がつくった最高傑作であることを実感し続けています。

(略) さらには専門家のみならず、食の安全や生活習慣への意識が一般家庭で高まりを見せ、唾液への関心が高まりつつあります。

唾液は世の中がどんなに変わろうと地球上すべての命あるものが共有しているものです。唾液がたくさん出るような健康体でいることが、天から生かされている素晴らしい人間社会への第一歩となるでしょう。

 吉田調書第3章では、暴走する原発を人間は止められるのかを考えます。電源を失って遠隔操作が不能になり、福島第一原発の吉田昌郎所長が決断したのは「決死隊」の編成でした。
http://news.asahi.com/c/afkDaGij2Ez4r7aH20140605_102332