●キャンプに出掛けよう!!
編集部で挑戦したキャンプ生活。残念ながら天候は雨。この悪条件のなかで行われたのだが、率直に結論を言ってしまうと、車イスでのキャンプは思ってたよりも可能である。チェアウォーカーならではのアイデアと工夫がカギである。
 
●キャンプ場選びは大事
 まずは足場の問題。どうせやるならキャンプファイヤーもやりたいということで、「直火」にこだわったため、足場は自然のままの状態であった。そのため車イスで快適な移動はなかなか難しかったのだが、これは大概多くのキャンプ場にいえること。さらに雨の日ならなおさらである。また、炊事場やバンガローなどキャンプ場の施設にも段差があることが多い。想像はしていたが正直いってバリアフリー環境が完璧とは言えない。トイレはキャンプ場内に車イス用が設置されているところもあるが、そこまでの移動が大変である。

 ただ、本来アウトドアというものは、楽なものではなくいろいろと面倒なところがあるけれど、そうしたもの全部を楽しむもの。自然のなかで過ごすということはチェアウォーカーには大変かもしれないけど、それ以上に得られるものが大きいのである

 
●注目サイト
 キャンプ場を調べるのにインターネットを利用してみては。例えば社団法人日本オートキャンプ協会ではキャンプ場ガイドをはじめ、観光情報を紹介しているので、計画を立てるのに役立つ情報をここから集めることができる。また、どのようなキャンプ場かを知るのに便利である。また、アウトドア好きな人が開いている個人サイトでは、行った先々のキャンプ場の感想がのっているので、生の情報を得ることができる。

社団法人日本オートキャンプ協会ホームページ
http://www.autocamp.or.jp/autocamp/

 
●工夫次第で料理が面白くなる!
 日頃からお世話になっている人をキャンプディナーに招待。せっかくだから美味しい料理をみんなに食べてもらいたいということで、気合いをいれて自慢の腕の披露。

 キャンプでの料理は手軽に出来るカレーなどを作るのだが、ちょっと趣向をこらしてパスタ料理からはじまり、オリジナルドレッシングを使ったサラダ、そしてキャンプにはかかせない肉料理ではあらかじめ仕込みをした牛肉のワイン漬け。かなり食欲をそそるメニューを用意。キャンプ場ですべてをやろうとするのはダメ。特にチェアウォーカーならよけいに時間がかかってしまう。だから、1から10までこの場でやるのではなく、あらかじめ仕込みをしてくるのがいい。この仕込みもキャンプのことを想像しながらすると楽しいもの。また野菜はカットされたものを用意するのもいいかもしれない。

 食材の準備ができたらいよいよ調理。かまどの火やガスコンロを上手く使い分けて順調に経過。鍋などの重いものの持ち運びはチェアウォーカーには大変かもしれない。ただ、料理を作ることに関しては、火を付けるにしても野菜を切ったりするときもそうだけど、便利なグッズを上手く使いこなせば出来ないことはない。さらに、これは裏技だけどレトルト食品を使いこなすのも1つの手である。




 火を上手く使いこなす。これはキャンプでの料理を成功させる条件の1つ。まず点火だが、着火剤を使うのがコツ。これなら薪や炭の着火が楽である。今回のような「直火」の場合は特に有効である。ただ、焚火の場合、薪はできるだけ空気の通りがいいように積まなくてはいけないので注意したい。後、火の調節だが、もっと火力を強くしたいときには写真のように、力がそんなにいらない空気入れを使うと便利。なお、これらの一連の作業はチェアウォ?カーも大丈夫。特に炭は問題ないが、薪の場合は、手間がかかるので協同で行いたい作業である。

 パスタソースはアスパラや玉ねぎなどの野菜をまぜながら、じっくりと煮込んだトマトソース仕立て。味の決め手は微妙なスパイスの調整。最後まで気をぬかずに、何回も味見をしながら満足のいく味に仕上げていく。ビシッと決まったときは何ともいえない快感である。なお、調味料は1つのびんで何種類かのスパイスが入っているのが便利。これならいちいちびんをとりかえなくても一度にできる。チェアウォーカーだけでなくキャンプではこうした調理グッズを用意しておけば、料理も楽しくできる。

 
●持っていきたいグッズはこれ!
 キャンプを楽しむためにはやはり道具選びが大切。特にチェアウォーカーの場合は自分に使いやすいものを準備したい。
◆持ち運びやすさで選びたい!
   <テーブル>
 今回使ったのはロール式と呼ばれるもの。これは軽量で収納するときもクルクル巻くことができるので、持ち運びや設置も楽とチェアウォーカーにも使いやすいタイプである。ただ、天板が薄くできているので、あまり重いものを載せるときは注意が必要。(約5000円〜15000円)
◆これがあれば雨の日でも安心!
   <ターフ>
 雨や直射日光から守ってくれるのがタープ。種類は大きく分けてウイング型、ヘキウイング型、センターポール型、レクタングラー(長方形)型、カーサイト型があるので、使用人数や耐風性などによって使い分けたい。特に今回の雨のキャンプでは大活躍したのは、ヘキウイング型といわれるもの。雨をしのぐ効果が高いタイプである。キャンプ場についてのまず第一の作業がタープ張り。チェアウォーカーだけでは設置は難しいから仲間と協力してクリアしたい。(約4000円)
◆快適な眠りをしたい!
   <ベッド>
 スリーピング・バッグで寝るのはどうもという人にはベッドがおすすめ。高さが車イスからでもトランスがしやすいものとなっている。さらにエアマットを用意すればかなり快適な睡眠ができる。今回はバンガローで使用したのだが、思ったよりも安定感があるので、これなら地面が荒れていてもテントでの就寝が可能となる。また、寝るとき以外でもテーブルやイス代わりに、また物をおくスペースにといろいろな場面で利用ができる。(ベッド約5000円/エアマット約5000円)
◆もっと手軽に調理をしたい!
   <スライサー>
 野菜を切るといえば包丁やナイフがあればこと足りるが、もっと手軽にやりたい人はこのスライサーを使ってみては。使い方はスライスしたい野菜を前後に動かすだけだから簡単。力もそんなにいれなくてもできるので、手に力のない人にも便利なものである。これなら包丁やナイフを使うことが苦手な人でも楽にできるので時間の節約にもなり、安全面でも誰でも安心して使える。ちょっと面倒な野菜のカットが楽になれば料理も楽しくなること間違いなし。(約1000円)
   <はさみ>
 手が不自由な人で、包丁ではという人には包丁鋏を使うのも手。特にきゅうりやなすのような円筒型の野菜をカットするときに使ってみては。ただ、ここで注意したいのは両手で鋏を使う場合、野菜が動きやすくなっているので、上手く力の加減をしながらカットしたい。切った勢いで野菜を飛ばさないようにしたい。(約300円)
   <玉ねぎみじん切り>
 玉ねぎなどのみじん切りをしたいときはこれが便利。ある程度の大きさにカットした野菜を容器のなかに入れて、あとはポンプを上下に動かすだけでいとも簡単にみじん切りの出来上がり。調理の場合、このような便利なグッズを用意するのがキャンプでのコツである。これなど普段でも使ってみたい一品である。(約1500円)
◆セットモノが便利!
   <なべ・フライパン>
 どうしても必要となるのが調理道具。なべとかフライパンがなければ料理がはじまらない。いつも家庭で使っているものを持ち込むこともできるが、やっぱり重ねてコンパクトに収納できるアウトドア専用のものがおすすめ。これならチェアウォ?カーも持ち運びが楽である。(約5000円)

  

◆キャンプ場でご飯を食べたい!
   <飯ごう>
 キャンプといったら飯ごうでのご飯。いかにもキャンプしてるなあーという気分にしてくれる。心配な水加減は目盛りが書いてあるから安心である。この飯ごう炊きが上手くいくのといかないのとはその後のキャンプに大きな差がでてしうといっても過言ではない。ごはんが見事に炊きあがったときの気分は最高である。運悪くこげつかせてしまうと、洗うのも大変である。また、時間短縮には無洗米を持って行くのがコツ。お米をいれてあとは水をたすだけだから楽である。(約800円)
◆料理の基本、火を上手く使いこなす!
   <いぶすくん>
 キャンプ場に持って行ったグッズのなかで、大好評だったのがこれ。簡易薫製器というだけに、なかにチップと薫製にするものを入れて、蓋をして、火にかけて、後は出来上がりを楽しみに20〜30分待つだけ。今回ソーセージで試してみたのだが、お味のほうは大変グッドなものだった。主食というよりはお酒のおつまみを作るものとしては最高のものである。(約3000円)

    

   <ツーバーナー・シングルバーナー>
 ガス・カートリッジを取り付け、あとは着火装置のスイッチを押すだけで簡単に火がつけることができる。本体はコンパクトになるから持ち運びも楽。バーベキューみたいなやっぱり炭火を使いたいとき以外は、例えばお湯を湧かしたり、ちょっとした炒め物をするときなど鍋やフライパンを使う時には大変便利。これならわざわざ炊事場までいかなくてもどこでも火が使えるから、チェアウォーカーは必ず用意したいグッズである。また、さらにもっと手軽に火を使いたいときはシングルバーナー。コーヒーのお湯を湧かしたりする時などにりようするといい。(ツーバーナー約7500円/シングルバーナー約6000円)

  

   <七輪>
 火を上手く使いこなすということではこれもなかなかのアイデアグッズ。見た目よりも重くなく持ち運びも楽で、火を起こすもの難しくはない。今回はスープやお湯など保温するときにはその威力を遺憾なく発揮してくれた。「七輪、何だかいいねー」なんて、必須アイテムではないけどキャンプを盛り上げてくれるグッズである。(約3000円)
 
●基本的なキャンプ道具が一度に揃えることができる
 キャンプグッズがまとめて買える!今年こそアウトドアに行きたい、でもはじめてだからキャンプグッズを揃えなくてはという人には、大型ショッピングセンターで買うのもいいかも。一度に全てのものが揃い、価格もリーズナブル。バリアフリー環境が整った店鋪がほとんどだから安心して買物ができる。
 
今回利用したキャンプ場: 本栖湖キャンプ場

 瑠璃色の神秘的な色合いで、水の美しさで有名な本栖湖。目の前にそびえ立つ雄大な富士山。そんな豊かな自然のなかにあるキャンプ場。最近のキャンプ場ではなかなか「直火」が使えるところが少ないだけに、この「直火」が使えるのは何といっても魅力。それだけに「地面は土や草地と自然のままで、車イスでの移動はちょっと厳しいものがある。宿泊施設としてはテントサイトの他にバンガローとコテージがあるのだが、入口など段差があるので注意したい。車イス用トイレだが、キャンプ場内にはなく、入口から200mぐらい離れたところとなってしまう。環境面ではやはりバリアフリーとはいえないが、それを補ってくれる自然と本格的なアウトドアを楽しむことができる、こだわり派におすすめのキャンプ場である。

  住所: 山梨県西八代郡上九一色村本栖18
  TEL: 0555-87-2306
  利用期間: 4月〜11月
  予約 要予約(随時受付)

*ます管理事務所(7:00〜7:00)で手続きを。なおチェックアウトは12:00までとなっている。


<料金>
  ●デイキャンプ 300円/ひとり
  ●テントキャンプ 2500円/4〜5人用
  ●バンガロー 4500 円(3畳)〜25000円 (26畳)
  ●コテージ 18000円

<アクセス>
中央高速(河口湖IC):約30分
      (甲府IC):約40分

東名高速(富士IC):約40分

<サイト>
  全サイト数 :200 サイト
  AC電源 : なし
  サイトの広さ : 区画なし


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